食事に合わせた試飲会開く
福岡県産で日本全国でもブランド茶としてその名が知られている「八女茶(やめちゃ)」。そんな八女茶のNYでの販路を広げるため、福岡県から職員が来米、NYやNJにある米系・日系飲食店の関係者やメディア、インフルエンサーら約30人を招き、3日、食事に合わせたお茶の試飲会イベントを開催した。舞台となったのは、ウエストチェスター郡の丘陵地にあり、ロックフェラー一族が所有していた大農園を改装した農場兼研究施設「ストーン・バーンズ・センター・フォー・フード・アンド・アグリカルチャー」の中にある最高級レストラン「ブルー・ヒル」。
最初に、福岡県農林水産部の森丈倫輸出第一係長による八女茶の解説と、ブルー・ヒルのマネージャーによる同レストランの紹介が行われたあと、同店が誇るフルコース料理にそれぞれ合わせた八女茶や八女茶を使用した飲み物が振る舞われた。
最初に食事の前に提供されたのは、日本国内のお茶の品評会で24年連続で1位を獲得した玉露。野菜の前菜には冷たい玄米茶。魚料理にはほうじ茶。肉料理にはお茶のカクテル(アルコール)。デザートには抹茶ラテ。最高に美味しい料理に合わせて、それぞれ全く違うスタイルで提供され、八女茶の奥深さと幅広さを感じることができた。
玉露は甘くしっかりした美味さが感じられ、ワイングラスに注がれた玄米茶はローストされた玄米の香りがよく効いていた。
八女茶のバリエーションは、参加したニューヨーカー達にも大変好評で、「早速店で取り入れてみたい」というレストラン関係者の声も聞こえていた。
福岡県の森さんは「福岡が誇る八女茶の魅力を、こんな一流の場所を使って皆さんに伝えることができて光栄。八女茶特有の、甘くコクがある風味と爽やかな香りを感じていただき、アメリカの食事にもよく合うことを理解いただいて多くのニューヨーカーの皆さんに飲んでいただきたい」と語っていた。
(本紙・久松茂、写真も)