「あなたのいばしょチャット相談窓口」を運営するNPO法人「あなたのいばしょ」が、新たにボランティア相談員を募集している。来年1月にニューヨークにおいて募集説明会を行う。同団体は、外務省が孤独・孤立相談窓口の運営を委託している団体の一つで、「仕事のこと」「子育て」「虐待」「いじめ」「家族との仲」など、24時間365日、年齢や性別を問わず、誰でも無料・匿名で利用できるチャット相談窓口を開設している(https://talkme.jp/ )。
ニューヨーク日本総領事館は、このほど同法人から、ボランティア相談員の新規募集にあたり、ニューヨークにおいて対面形式の説明会を行うとの連絡を受け、在留邦人に対して連絡メールで情報を発出した。
説明会は2025年1月18日(土)午前10時20分から11時20分まで。場所はニューヨーク市内(マンハッタン区内)。議題は「あなたのいばしょ」事業内容(海外在住日本人のメンタルヘルス、いばしょ相談員の「リアル」、活動詳細とエントリーについて説明)。
同団体によると日本の子どもの自殺は2020年の統計で499人と過去最多を記録。また若者の死因の1位も自殺だ。若年層だけではなく、人間関係や経済的不安などから自ら命を絶つ人も後を立たない。また、児童虐待・DV・性暴力といった問題も深刻さを増している。さまざまな問題の背景には、頼りたくても相手がいなくて頼れないという「望まない孤独」がある。問題を抱えたときに、頼れる相手に必ずアクセスできる仕組みが必要だとして同団体は、いざとなれば頼れる「信頼できる人(頼れる人)」を自認している。
いばしょ相談員とは、あなたのいばしょチャット相談のボランティア相談員のことで、傾聴を通じて相談者が抱える問題に寄り添いつつ、状況に応じて適切な支援情報を提供するなど、相談者にとっての「信頼できる人」として寄り添う。研修が必要だが、相談対応などは全てリモートで自宅から行う。聴講料は無料。
募集要項応募資格=過去にあなたのいばしょチャット相談を利用したことがある者、罰金以上の刑に処せられたことのある者、心療内科・精神科に現在通院中の者は応募できない。それ以外の人であれば、誰でも応募可能。専門資格を持っている人も歓迎。活動場所=自宅(リモート)。活動日=最低でも月4時間は相談に応じること。年齢=18歳以上(高校生不可)。学歴=不問。必要な物=自己所有のパソコン。
相談員からのコメント「子どもたちが巣立った後、ぽかんと空きそうになった私の心にやりがいと生きがいを与えてくれた、私の大切な新しい『いばしょ』です。私は海外在住ですが、PCがあれば、時差・地理関係なく誰かの役に立てますし、物理的な遠さが一気に近くなります。また、感謝の言葉をいただくことも活動のやりがいのひとつとなっています」 (海外在住 50代 女性)。
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申し込み・問い合せはNPO法人「あなたのいばしょ」https://talkme.jp/volunteer-kaigai