河野外相もビデオ祝辞
113年の歴史祝う
ニューヨーク日系人会(JAA)は4日午後7時から113周年記念ガラをバーチャル方式で実施した。総合司会を務めた佐藤貢司副会長が1907年に設立された同会の歴史をスライドで紹介した。
冒頭でスーザン大沼会長が今年亡くなった日系人、タッド津布良さん、リリアン木村さん、内山綾子さん、一戸小夜子さん、小栗ななこさん、岩本蘭子さん、佐藤登さん、飯塚国男さんを顔写真を映しながら紹介、米国の日系社会に残した足跡を称えた。
続いて山野内大使が祝辞を述べ、厳しい社会環境の中で人々を一つに結びつける活動、とりわけ在宅の高齢者に届けた弁当プロジェクトは、さまざまなバックグラウンドの人々が協力したと賞賛した。
これにより本年度のJAA功労賞はプロジェクト弁当に貢献した好田レストラングループ(サンライズマート等を経営)、伊藤園ノースアメリカ、スーザン・宮城・マッコーマックさん(プロジェクト弁当の委員長)に贈られた。
式典ではスーザン大沼会長が秋の叙勲で旭日小綬章を受けたことが披露され、野田美知代事務局長が必要に応じた日系社会へのサービスを今後も継続して行くと挨拶した。
当日のサプライズとして河野太郎外相が日本から式典にビデオ出演し、祝辞を述べた。外相は160年前に日本の侍がパレードしてからの日米関係を紐解きながら米国における日系人社会がアメリカ社会の対日理解促進に貢献したこと、日本と在米日系人との関係強化のための団体を作り相互交流を進めていることを述べ、民主主義、人権、経済などの共通の価値観を持つ日米の絆をさらに強化する上でニューヨーク日系人会の存在は極めて重要であると述べた。
また式典にはクオモ・ニューヨーク州知事がお祝いのメッセージを寄せ、ゲール・ブレワー・マンハッタン区長、日米少年野球交流で貢献した元野球監督のボビー・バレンタインさん、映画スタートレックに出演した日系俳優ジョージ・タケイさんらアメリカ社会からもお祝いのビデオメッセージが寄せられた。
最後に副会長の小野山弘子さんが「困難な時こそ力を合わせて乗り切ってまいりましょう」と呼びかけ閉会した。ゲストアーティストは、ホセ・アダン・ペレス、バリトン、三枝未歩 (JAA 音楽賞受賞者)、バイオリン。当日のガラはYOUTUBEで公開されており、年内いっぱい視聴が可能。アドレスは