日本語日本文化科授業で
本紙・週刊NY生活で9月から毎月第3週の総合面で掲載している「週刊やさしいにほんご生活」の欄が日本語を勉強しているアメリカ人に好評だ。
ニューヨーク市立大学のハンターカレッジ日本語日本文化科の授業で10月27日、同記事が日本語授業の教材として使われた。マーヤン・バルカン日本語日本文化科長のクラスは日本語を学び始めて2年と2か月、5学期目 (上級レベル1)の学生で、授業では本紙を手に取りながら、新聞の記事を順番に全員で読んで文章の意味を学んだ。
今回の記事は、日本食のマナーや敬語の使い方を日本のマナー講師の長久保美奈さんが執筆し、イラストレーターの平田恵子さんが「七転び八起き」という日本に古くからある諺の意味を、イラストと短い言葉でわかりやすく解説している。漢字にはすべてカッコで読みがなをつけている。言葉としては日本語学習初期の人でもわかり安い平易な表現ながらも、内容は、一般の成人の日本人が読んでも耐えうる情報価値のある内容になっている。
学生たちからはイラストも分かりやすいと好評だったほか「1パラグラフのセンテンスを短く、ふりがなはルビにして読み方を表記、難しい単語には記事の下に脚注として解説や英訳もあると助かる」などといったアドバイスも出された。本紙では早速来週号からできるところを改善していく予定だ。これまで、本紙が教材として利用された例はニューヨーク市内では日本語授業のある公立フランシスルイス高校で使用されたことがあるが、大学で使われるのは初めて。同大では今後も不定期で本紙を活用する予定だという。
(写真)デジタル版の記事を映し出して授業する学生たち