お帰りなさいJET

日本クラブで歓迎会

帰国就職ガイダンスも実施

 日本クラブで4日夕、ニューヨーク日本総領事館と自治体国際化協会(クレア)の共催によるJETプログラム2023年帰国者歓迎レセプションが開かれ、今年帰国した10人を慰労するためJETのニューヨークとニュージャージー支部同窓会関係者ら100人が集まった。レセプション前にはすでに帰国したJET経験者たちによる就職ガイダンスも開催された。

(写真上)森大使とJETプログラム参加2023年度帰国者たち

川端康成のスピーチから日本文化について語る松井クレアNY事務所長

 JETプログラムとは、語学指導等を行う外国青年招致事業(The Japan Exchange and Teaching Programme)の略で、外国青年を招致して地方自治体等で任用し、外国語教育の充実と地域の国際交流の推進を図る事業で、今年で事業開始から37年の歴史を持ち、これまでに全世界で7万7000人の経験者たちが親日家となって各国と日本との架け橋として活躍している。

 歓迎の挨拶の中で、森美樹夫大使は「両国の文化に精通している皆さんがこれからもさらに対日理解を深めて日米両国のために貢献して行っていただきたい」と激励、クレアNY事務所の松井裕明所長は日本の文化の日に因んで川端康成が1968年にノーベル文学賞を受賞した時のスピーチの中から「枯山水の侘び寂び」と「茶道」についてのスピーチを引用して日本語で解説し、参加者の帰国を歓迎した。

 2014年から17年まで鳥取県に派遣されたジェット同窓会NY支部長のライアン・ハタさんは「アメリカに帰国したばかりの時は日本的感覚があるのでカルチャーギャップを感じるかもしれないが、同じ経験をした私たちがサポートするので心配しないで頑張ってください」と挨拶した。

 山形県の高校で英語を教えたジーン・カリスさんは「生徒たちがとても熱心だったことが印象的です」と話し、福井県で中学、高校と計5年間英語を教えたタニア・ジョーンバプティスさんは「やんちゃな生徒たちもいたけれど、みんないい子ばかりだった。日本の田舎の景色がとても美しいのが素晴らしかった」と体験や印象を語った。

 帰国参加者は次の通り。カッコ内は派遣先。エイブラハム・アフザイ(山口県)、アリサ・リバース(秋田県)、ビヤンカ・フィリペ(岡山県)、ジン・カリス(山形県)、ハンナ・バラカリ(石川県)、ジェイム・セナ(沖縄県)、パティ・エゲンスタイナー(山口県)、パイン・ウー(兵庫県)、タニア・ジョーンバプティス(福井県)、ワンクシング・ウー(島根県)(敬称略)。