森NY総領事大使公邸でイベント開催
平井知事がトップセールス
「食のパラダイス」をPR
鳥取県は、米国からの観光客誘致キャンペーンの一環で、平井伸治知事が来米し20日、ニューヨーク市内の総領事大使公邸でメディアや旅行業、食品販売関係者らを招き、「食のパラダイス」PRイベントを開催した。県として正式にNYでプロモーションを行うのは今回が2度目。
はじめに、NY自治体国際化協会(クレア)の職員としてNYに駐在経験のある平井知事が流暢な英語でスピーチ。カニやアジ、サーモンをはじめとした数々の魚介類の総水揚げ量が過去に5年連続日本一を記録した境港を擁し、豊富な食材を楽しめる同県の魅力をアピールした。また、同県出身の「ゲゲゲの鬼太郎」の作者水木しげる氏と、「名探偵コナン」の作者青山剛昌氏に因み、県内2つの空港名を「鳥取砂丘コナン空港」「米子鬼太郎空港」に改名したほか数々の関連施設を設置するなどして「マンガ王国」として推していることを伝えた。次に、森美樹夫・在ニューヨーク総領事大使が挨拶。学生時代から旧知の関係である平井知事のPR活動を支援していることを表明、数々の温泉や大山、砂丘など、見るべきものが多い鳥取の魅力を話した。
引き続き、2人の県職員と、ゲストスピーカーとして「覆面サケプロモーター」のSAKEMAN BLUE氏が登壇。名水が湧き酒造りに適した高品質米が育つ同県では31もの酒蔵があり数々の銘酒を製造していること、そして、大山、砂丘ミュージアム、花回廊、皆生温泉や三朝温泉など、魅力的な観光地も多くあることを紹介した。
その後、参加者には、同県自慢の魚を握った寿司や、県産の海の幸・山の幸をふんだんに使った料理の数々、また鳥取県の地酒を使ったカクテルなどが振舞われ、舌鼓を打っていた。
平井知事は、「近年欧米からの観光客が増えて手ごたえは感じているが、世界のショーケースであるNYで県の魅力をPRさせてもらえることは大変ありがたい。2025年の万博で関西に世界中から観光客が押し寄せることが期待されているが、そこから少し足を伸ばして鳥取にもぜひ来てほしい。また、アメリカに大勢いるアニメファンにも『聖地』のひとつである鳥取に来てもらえたら嬉しい」と語っていた。
(写真)県産の地酒をPRする(左から)森大使、県職員の若松さん、SAKEMAN BLUE氏、平井知事