「茶の器に地球の緑」

100歳で献茶、国連本部で
千 玄室大宗匠

 裏千家の第15代家元、千 玄室大宗匠(100歳)が13日、ニューヨークの国連本部で献茶式を行った=写真・国連テレビ=。国連の高官や各国の国連大使らおよそ100人が集まった。「お茶の器は丸い地球のようなもの。中を覗くとそこにお茶のパウダーの緑があります。地球で緑が一番大切です。手の中に小さな地球を持っていると思って、お茶を楽しんでください」と述べお茶を通じて平和を祈りたいと挨拶した。

 同日朝にはアントニオ・グテーレス事務総長、デニス・フランシス第78回国連総会議長が、国連本部前にある日本庭園で、国連平和の鐘を鳴らした。今月22日の国連平和デーを前に日本政府国連代表部の石兼公博大使がホスト役となって式典を行ったもので、2023年の国際平和デーのテーマは「平和のための行動・ グローバルゴールに向けた私たちの野望」。

 写真右は前列左から 国連本部日本庭園の設計者である阿部紳一郎氏、平和の鐘の建設を提案した中川千代治氏の娘である高瀬聖子氏、裏千家茶道十五世大宗匠の千玄室氏、石兼公博国連日本政府代表部大使夫妻、アミナ・モハメド副事務総長、デニス・フランシス第78回国連総会議長、アントニオ・グテーレス事務総長。(Photo UN Photo/Cia Pak)