新型コロナウイルスNYでぶり返し

2か月で250%増

 ニューヨークでは、新型コロナウイルス(COVID)感染者数が急増している。市の最新データによると、6月最終週の1日平均感染者数は687件で、2か月前と比べて250%増加した。同週のCOVID関連入院患者数は1日平均53件で、主に「FLiRT」と呼ばれる進化したウイルス変異体によるものだ。

 COVID緩和措置の義務化はほぼ免除され、国疾病予防管理センター(CDC)は、感染者の隔離期間の推奨を緩和した。しかしCOVIDに感染したり、他人に感染させたりしないために、人々が取るべき予防策はまだある。症状が改善してから24時間経過し、発熱がない場合には他人との接触を避けることが推奨され、特に回復期には高リスクの人々との接触を避けることが重要だ。

 ワクチン接種に関しては、65歳以上は4か月ごとにワクチンを接種することができるが、そのほかの人は年1回の接種が適切とされる。呼吸器ウイルスを研究しているジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生大学院のアンドリュー・ペコシュ教授は「多くの人は、ワクチン接種や過去の感染によってウイルスに対してある程度の免疫を持っている。FLiRT 変異型はその免疫をすり抜けることができるが、それでもある程度の免疫を持っていれば症状は軽くなる傾向にある。全体として、病気の重症度は下がっている」と述べている。