日系の先駆者に感謝
前日の大雨の後、曇り空の5月31日のメモリアルデーに、恒例のマウント・オリベット日本人墓地での墓参会を、山野内勘二大使をはじめ30人が集まり開催した。新型コロナ感染からのニューヨークの再開に合わせて参加者が昨年より増え、全員マスクをして、ニューヨーク仏教会イザベラ・バーナード副開教使の読経の中、厳かに全員で献花をした。副開教使は大好きな「千の風になって」の音楽のように、今この墓石の前で私たちの先駆者への感謝と敬意を表すことは大きな意味があると述べた。
山野内大使は、1912年、JAAのルーツである日本人共済会がこの日本人墓地を購入し墓参会を始めて今年で110年目、今日、墓参できたことを嬉しく思うと述べた。そして1860年、今から161年前に日本使節団が初めてニューヨークを訪問して以来、多くの日本人・日系人が移り住み、幅広い分野で影響を与え、日米関係に貢献してきた。この歴史を将来の世代に語り継いでいくために「ニューヨーク日本歴史評議会を設立し、「ニューヨーク日本人デジタル歴史博物館」(www.historyofjapaneseinny.org)をオンラインで開設、歴史的文書、写真、手紙、新聞記事などを保存しているのでご覧くださいと述べた。
この後、墓地のお掃除ボランティアとして参加していたソプラノ歌手田村麻子さんが、「千の風になって」と「アベマリア」をここに眠る先駆者に捧げた。最後にJAA竹田勝男副会長が、朝からお墓掃除に参加した人に感謝を述べた。
今回の墓参会は、ニューヨーク仏教会、ニューヨーク日本国総領事館、ニューヨーク日系ライオンズクラブとニューヨーク育英学園とニューヨーク日系人会/JAAで行った。
参加者は墓参会のあと、近くにあるJAAの創設者、高見豊彦先生の墓地にもお参りした。参加者はNY仏教会しんじょう副和尚、山野内勘二大使、寛二大橋建夫NY総領事館領事部長、竹田勝男JAA副会長、野田美知代JAA事務局長、ライオンズクラブ伊藤りき、相田マイク、三木伸夫、滝田佳功、滝田智佳、森本マリ、広瀬由美子、原茂和美、原茂佳正 &原茂英利佳とお掃除部隊のボランティア10人(ソプラノ歌手田村麻子さん親子も含まれる)。
ニューヨーク育英学園の岡本徹学園長と上妻雅浩事務局長と参加者の多くは、式の前に日本人墓碑の掃除、花を植え、そして育英学園の子供たちが描いた世界の国旗を飾った。