リトルアイランド開園
ニューヨーク市に5月21日、ユニークな新公園が誕生した。その名は「リトルアイランド」。ホイットニー美術館の西(13丁目)、ハドソン川の中に位置し、132のコンクリートの造形「チューリップ」の上に広がる約1ヘクタールの空間は、約350種の草木が植えられた小道を上がったり下がったりする別世界。川からの風が心地よい。飲食スペースやトイレもあり、687人が座れる野外劇場「アンフ(The Amph)」ではパフォーマンス、芝生に囲まれた小舞台「グレイド(The Glade)」では教育プログラムが予定されている。
アーティスト・イン・レジデンスの一人、脚本家・舞台監督のティナ・ランダウさんは開園前日、「夕日をバックに公演できるなんて素敵」と興奮気味に話していた。
総工費2億6000万ドル(約285億円)、富豪のビリー・ディラー氏が主な出資者で、非営利団体が管理する。ハドソンヤードの「ベッセル」で知られるトーマス・ヘザーウィックが率いるヘザーウィックスタジオが、ランドスケープ建築家シグニ・ニールセンが共同代表のMNLAと協働でデザインを手がけた。
入場無料。午前6時から深夜1時まで開園。正午から午後10時まではウェブサイトから事前予約が必要。詳細はウェブサイトwww.littleisland.orgを参照。(小味かおる、写真・植山慎太郎)