希望の 微笑み プエルトリカンパレード五番街で

 1898年に起こった米西戦争の際、プエルトリコの領有権はスペインからアメリカに移り、その後、何度も独立の動きや、州にする運動もあったが、結局プエルトリコは現在の「自治連邦区」という状態にとどまっている。毎年6月の第2日曜はプエルトリカンバレードが盛大にニューヨークの五番街で繰り広げられる。旗はとても大切な意味がある。1948年に独立の動きを抑えようという法律ができ、旗を所持しているだけで懲役10年という弾圧があった。57年に同法が廃止され、翌年からパレードが始まった。旗に対する特別の思いが全身に込められている。「明日への希望を忘れず」の心は受け継がれている。
(9日、五番街で、写真・三浦良一)