NY日系社会の文化・福祉で活躍
ニューヨーク日系人会のソーシャルサービス部長として40年近くNYの日系社会に貢献した大島聖子さんが4月19日、市内の自宅で亡くなっていたことが分かった。26日家族が明らかにした。享年88歳だった。北海道小樽市出身で東京で育ち、1956年青山学院大学文学部英米文学科を卒業後、旺文社に入社。63年退職して英米文学研究のため渡仏。パリジェトロ設立を手伝いながら文学研究に励み、65年帰国。美術評論家の市田幸治氏と結婚し73年市田氏の著作「絵画・骨董眼識入所」 (新評社刊)がベストセラーとなったのをきっかけに、アメリカ美術のため来米。東京アート現地法人をNYに設立。80年から日系人会理事となり、敬老会や美術絵画展の前身の設立に寄与。NY青学友の会名表会長、本紙主催の児童作文コンクール「ことばの泉」審査員を本紙創刊から務めた。
NY日系人会副会長の竹田勝男さんの話「いつも素敵なつば広のお帽子を被り、日本人の誇りを忘れずに毅然とした態度でご自分の意見を堂々と述べていらっしゃるNYの日本人、日系社会にとってかけがえのない人だった」