5000人枠の半数女性と非白人に
ユナイテッド航空
ユナイテッド航空は同社が運営するパイロット訓練校「ユナイテッド・アビエート・アカデミー」において、2030年までに5000人のパイロットを自社養成し、その半数を女性と非白人とすることを6日発表した。同航空学校を既定の成績で卒業した学生には、将来ユナイテッド航空のパイロットとしての採用が保証され、定期事業用パイロットして働ける道が与えられる。日系志願者は非白人枠採用として優先されるため同社アジア・太平洋地区広報統括本部長の永田浩二さんは「米国生まれの人はもちろん、米国在住の日本人でも、米国永住者であれば、パイロット自社養成航空学校の入学資格がある。将来パイロットを目指したい人には新たな選択肢となる」と話している。
米国の航空会社でパイロットの自社養成学校を持っているのはユナイテッド航空だけ。現在同校では年間100人の入学者を受け入れてパイロット免許取得の訓練を実施している。今回のパイロット大量採用は、金融大手のJPモルガン・チェースの協力で実現するもので、学費ローンなどの提供も受けられる。同社のスコット・カービーCEOは「JPモルガン・チェースの資金援助により将来航空業界での活躍を目指すパイロット志望者への大量自社養成が可能となり弊社が目指す多様性のある雇用機会を持つ企業として社会貢献が可能になった」と話している。120万ドルの学資提供が可能となる。
チェースは学資ローン受給者を囲い込めるメリットがあり、ユナイテッドは将来のパイロット人材を安定確保、入学者は将来ユナイテッド航空のパイロット採用が保証されているという3者ウインウインのプログラムといえそうだ。
訓練学校に入学後2か月で自家用飛行操縦士免許を取得し、1年以内に事業用飛行操縦士免許を取得。卒業までの2年間で滞空時間2000時間を取得、5年以内にユナイテッド航空のパイロットとして採用される。応募規定の詳細は https://unitedaviate.com