アイリーン・ヒラノさん逝く

日米の絆を結んだ半生

 「米日カウンシル」会長として、日米交流促進、東日本大震災復興支援に尽力したアイリーン・ヒラノ・イノウエ氏が7日、カリフォルニア州で病気のため死去した。71歳だった。米日カウンシルが8日、発表した。

 ヒラノさんはロサンゼルス生まれ。リトルトーキョーにある全米日系人博物館の初代館長を20年にわたり務め、日系人社会の発展に貢献した。日系人初の連邦議員故ダニエル・イノウエ上院議員と結婚、夫婦で米日カウンシル創設に携わった。東日本大震災復興支援の一環として、日米の次世代リーダーの育成を目指す「トモダチ・イニシアチブ」を推進した。今年1月、会長退任の意向を表明していた。

 杉山晋輔駐米大使はツイッターで、死去を悼み「日米間に多くの重要な懸け橋を築いた」と貢献をたたえた。

 友人だった小野山弘子元ソニーアメリカ副社長の話「ロサンゼルスに日系人博物館を作られるという時に盛田昭夫氏に相談に来られて、盛田氏が平野さんの熱意に感激されて共鳴し、率先して経団連にお願いにゆき10億円を集められた経緯があり、その時以来のビジネスを超えた友人だった。まだまだご活躍頂きたいかたでした。今はただご冥福をお祈り致すのみです」