高岡氏に在外公館長表彰

企業の立場から日系社会に貢献

 ニューヨーク日本総領事館は9日、高岡英則氏に対する在外公館長表彰を行った。高岡氏は、2020年6月に北米三菱商事会社社長として当地に着任して以降、日本クラブ、ニューヨーク日本商工会議所、JCCファンドと、ニューヨークにおける日本企業のコミュニティーを代表する立場を歴任した。

 コロナ禍で日米間の人の往来が制限される中で、当地のビジネス業界の声をとりまとめて政府への要望書を提出するなど、率先して代表としての役割を果たし、日米間の経済交流の促進に貢献した。 また、2020年12月に発足したニューヨーク日本歴史評議会の役員として、発足当初に懸念されていた会の財政基盤の強化に積極的に取り組み、持続的な運営の道筋をつけるなど尽力した。

 9日午前、総領事館の大使室で、森美樹夫大使から賞状と記念の皿を受け取った高岡氏は「私の名前でいただいた表彰状だが、他社の同輩の皆様の協力とサポートがあっての表彰だと思っており、身に余る光栄です」と話していた。同氏はJCCファンド基金の代表として昨年はウクライナ支援を行ったが、今年はトルコ大地震への被災者救済を「近く開かれる会議で検討したい」と述べた。

(写真)森大使(左)から表彰を受ける高岡氏