天皇誕生日祝う

各国の国連大使が祝辞

国際連合日本政府代表部

 国際連合日本政府代表部主催の天皇陛下誕生日オンラインレセプションが2月26日夕に石兼公博国連大使公邸からライブ配信で開催された。当日は、各国代表部の常駐代表、次席常駐代表、国連幹部などを始めとする国連及び日本政府代表部関係者約220人がオンラインで出席した。

 レセプションは垂水バイオリン財団の君が代の演奏で始まり、石兼公博国連大使が主催者としてスピーチした=写真=。

 大使は、天皇陛下が皇太子時代の2011年に日本の皇族としては初めて国連総会議場で演説し、人と水災害の歴史から災害に備えた社会づくりのヒントを探ると題するスピーチをされた時のことや、皇后陛下の父親が小和田元国連大使であることなども紹介し、天皇陛下一家が国連とも繋がりのある存在であることをアピールした。

 また、世界的に広まった新型コロナウイルスによって人類の健康や社会、経済、政治に大きな影響が出た中で、気候変動やコロナに人類が対抗していくには軍備とは異なった安全保障のアプローチが求められると語り、そのような観点から日本は安全保障理事会の2023年〜24年の非常任理事国に立候補すると宣言した。

 最後に「コロナが明けた暁にはみなさんをこの公邸にご招待して妻の生花とお茶、シェフの日本料理でおもてなししますのでそれまで楽しみにしていてください」と挨拶した。

 当日は、ドイツ、バングラデシュ、セネガル、マーシャル諸島共和国から国連大使らが祝辞を述べた。エンターテインメントとして和太鼓奏者の林英哲さんが迫力満点の太鼓を披露した。