クオモ知事にセクハラ疑惑

元側近など3人の女性が告白
辞任問題に発展か

 クオモニューヨーク州知事に対するセクハラ疑惑が相次いで浮上し、辞任問題に発展しそうな勢いを見せている。2月24日に2018年までニューヨーク州の経済開発局の副局長兼特別顧問を担当していたリンジー・ボイランさん(36)からセクハラを受けたと告発されたのに続き、27日には昨年11月までクオモ州知事の保健政策顧問を務めていたシャーロット・ベネット氏(25)さんが昨年性生活について質問されたり威圧的な嫌がらせを受けたと公表した。

 また2日付ニューヨークタイムズ紙は、2019年9月にあった結婚披露宴の会場で知人から知事を紹介されたアンナ・ルッチさん(33)が、クオモ知事からパーティドレスの露出した背中を触られたり、頬を両手で触られたり、周囲の人々にも聞こえるくらい大きな声で、キスをしていいかと尋ねられたという証言を掲載した。クオモ知事は28日に発表した声明の中で謝罪を述べたが、そのような性的発言や行為はしておらず、あくまでも交流の一部であり誤解されていると弁明した。

 クオモ知事は昨年、コロナ対策でリーダーシップを発揮して支持が高まったが、現在、高齢者施設のコロナ対応で多くの死者を招いた責任を追求されており、今回の相次ぐセクハラ疑惑浮上を受けて辞任要求の声が高まりそうだ。

(写真)困惑気味の表情を見せるルッチさんとクオモ知事の写真、クレジットなしで2日付ニューヨークタイムズ紙が掲載