コロナウイルス上陸市民生活直撃

3州足並み揃え
ーNY・NJ・CT州ー
コロナウイルス対策

 クオモNY州知事は18日昼に記者会見し、トランプ大統領と「オープンで正直 な対話をした」述べた。現在、大統領は病院船USSコンフォートをニューヨーク市の港に送っていると発表した。

 クオモ知事は一昨日のニュージャージー州、コネチカット州両知事との会談の結果、今後新コロナウイルスに対する対策を3州同じ内容で進めていくと発表している。トライ・ステート・ストラテジーと名付けれた方針で、現在の閉鎖該当施設は以下の通り。

 州内で1万人以上の検査を行い、そのうち陽性が判明しているのが昨日から1008人増の2382人、うち549人が入院治療中、死者数は20人となっている。ニューヨーク市内では1339人の感染者が確認されている。

 また同知事は、ナッソーカウンティーにドライブスルーによる検査所を開設したと述べた。今後サーフォークス郡、スタテンアイランド、ロックランド郡にも続けて開設予定。

 現在NY州では、学生、医療などの州へのローンを抱える人に対し、少なくとも今後30日間は凍結されることが決まった。

 ファーストリテイリングは17日、全米のユニクロ全50店舗を同日より臨時休業すると発表した。現在のところ、アップルストア、ナイキストア、アーバンアウトフィッターズ、パタゴニア、アバクロンビ&フィッチ、アンダーアーマー、ルルレモン・アスレティカなどが臨時休業中。

10人以上で集まらない 米政府がガイドライン

 13日に国家非常事態を宣言したトランプ大統領は16日、新型コロナウイルス拡大を阻止するため10人以上の集まりを避けるなどの国家ガイドライン(指針)を発表、具体的対策に乗り出した。高齢者はできるだけ自宅待機し,他の人との接触を避けるよう求めた。

 大統領は国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・フォウチ博士などタスクフォースのメンバーらと記者会見し、10人以上の集まりをやめるよう求め、向こう15日間、学校、レストラン、バー、フードコートを閉鎖、旅行もしないよう求めるガイドラインを発表した。フォウチ博士は過剰反応との声もあることは認めつつ、不便ではあるがウイルスの拡散を食い止めるだろうと強調した。

 16日からは全米各地で学校が休校となり、休業する会社も続出、生活の隅々にまで影響が出ている。株価も下落し、1か月ほどで数兆ドルの損失を出していると見られ、トランプ政権での減税や規制緩和による好景気も消し飛ぶ様相を示している。

 トランプ政権はすでにヨーロッパのほとんどに国からの入国を禁止にしたが、新たに英国とアイルランドも加えた。航空業界は500億ドル以上の緊急政府支援を求めている。

クオモ知事、陸軍に病院のベッド増設要求

 クオモ・ニューヨーク州知事は、陸軍工兵隊に対し、新型コロナウイルス に対応するため治療用ベッドを増設するよう求めた。大学の寮などを医療病棟に改造したいとしているが州政府には迅速に建設する能力がないためという。

 NY州には現在、集中治療室(ICU)が約3000床あるが、すでに80%が使用されているという。今後の重症患者数増加に備えたいとしている。具体化が急がれている。

夜間の外出禁止
NJ州知事通告

 マーフィー・ニュージャージー州知事は16日、州全体で、同日夜午後8時から翌午前5時までの外出をやめるようにと通告した。この制度をいつまで続けるかは未定。お店の営業も8時までに終了させる。現時点では、強制力はないので8時までに自宅に戻れなくても逮捕されることはないが、「急を要する用事でない限り外出しないで欲しい」と州民に強く要請した。