日本文化の普及に貢献
ニューヨーク日本総領事館は13日、令和6年度外務大臣表彰を受賞した塩谷陽子ジャパン・ソサエティー芸術監督への外務大臣表彰伝達式を行なった。
塩谷氏は、2006年にジャパン・ソサエティーの芸術監督に就任し、今シーズンは同氏が舞台芸術プログラムの指揮を執ってから20周年となる。塩谷氏が手がける歌舞伎、能などの古典芸能、現代演劇、ダンス、音楽といった日本の舞台芸術公演や専門家によるレクチャーは、米国人の間で好評を博すほか、日本の伝統芸術など日本との関わりがある新作を米国アーティストに委嘱するプログラムを立ち上げ、ジャパン・ソサエティーにおいて日本芸術の北米ツアーや日米共同制作作品のプロデュースを増加させるなど、日米の相互理解及び友好親善の促進、米国における日本文化の普及に寄与に寄与したことが功績として認められた。
塩谷氏は表彰後「日本のものをこちらに持ってくる場合は、ニューヨークで普通にしてたら見ないものが大事です。ジャパン・ソサエティーでしか見ることができないものがとにかく大事ですね。もちろんクオリティーが高くなくてはならないことは言うまでもありませんが。これまでは東京とニューヨークの団体、組織との共同プロジェクトが中心でしたが、これからは、もっと色々なところを巻き込んで、よい作品を皆さんに見ていただきたい」と語った。表彰状は、森和也首席領事から塩谷氏に手渡された。当日は櫻井本篤前理事長(元NY総領事・大使)ら大勢の関係者が祝福した。外務大臣表彰は、多くの人が国際関係のさまざまな分野で活躍し、我が国と諸外国との友好親善関係の増進に多大な貢献をしている中で、特に顕著な功績のあった個人及び団体について、その功績を称えるとともに、その活動に対する一層の理解と支持を国民各層にお願いすることを目的に日本政府が授与している。
(写真)森首席領事から表彰状を受け取る塩谷さん(左)