NY NOWで売り込め

コンベンションセンターにDECO BOKO出店

和歌山、福島、石川から71ブランド来米

 日本の商材を集めたB2BトレードショーDECO BOKO(レイエス真梨子代表)が、2月4日から7日までニューヨークのジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで開催された北米最大の商品見本展示会「NY NOW」に参加した。日本から和歌山県、福島県、被災した石川県などから71ブランドの商品が展示された。

 会場では、運動靴や、輪島塗りの器、プラスチック製の弁当箱や、和歌山県の木製のわっぱ、石川の高級食器などを手に取って担当者の説明を熱心に聞くアメリカ人バイヤーたちの姿が目立った。会場には和歌山コーナーの特設ブース「WAKAYAMA MADE」が設けられた。ジェトロ(和歌山)の小山公嵩さんは「10社中9社が今回米国初出店で、県勢が一丸となり米国進出へ意欲的に取り組みました」と話す。(写真上:和歌山県の特設ブース「WAKAYAMA MADE」参加企業のみなさん)

 被災した石川県からは3社が出店した。その中のひとつ、岡垣漆器店(1880年創業 本社輪島市)は本社建物が被害に遭ったが、代表取締役の岡垣祐吾さん(43)は「昨年6月から準備し、実際にここで想像以上の手応えがあり、被災後ではあったがニューヨークに来る決断をしてよかった」と話す。並べられた輪島塗りの器の中に、一つ欠けている器があった。「被害を訴えるためにきたわけではないが、荷物を詰めているときに、自然に手が伸びた。今の輪島も持っていきたかった」という。

 カラフルなベレー帽を展示した株式会社ヨシダ(本社大阪)の吉田照陳社長は糸から製造して染色するまでの丁寧な工程をバイヤーたちに説明した。

世界の天気が分かる地球儀
糸井重里さんの「ほぼ日GLOBE」NY NOWに出店

DECO BOKO特設会場で説明を受ける来場者

 日本の商材を集めたB2BトレードショーDECO BOKO(レイエス真梨子代表)が、2月4日から7日までニューヨークのジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで開催された北米最大の商品見本展示会「NY NOW」に参加した(3面に記事)。  

 地球儀をパソコンとリンクさせて世界中の気候変動や天候を知ることができる「ほぼ日 GLOBE」は「ほぼ日刊イトイ新聞」発行人の糸井重里さん考案の商品で、これまで国内で20万個を販売する人気商品。同事業統括責任者の松田壮一郎さんによると今年8月から米国市場で販売に乗り出すという。先日の東京の大雪まで過去データとして映像に映し出していた。

主催者のレイエス代表(左)とジョンソン社長

 DECO BOKOは2020年9月からオンライン展としてスタート。21年8月からは、ジャビッツセンターで年2回行われるNY NOW展とパートナーシップを組み、同展示会内での展示会の形式で対面展示を開催している。今年は西海岸のワン・エイティ・ワン・エージェンシー(本社ロサンゼルス市、ジョンソン・ハーバート社長)とのパートナーシップで出店。DECO BOKO代表のレイエスさんは「このような見本市は複数回の出店をしていく中でバイヤーたちとの商談の可能性も高まるので、今回1回だけでなく、継続的なアプローチを勧めている」と話す。