マンハッタン35丁目
1階レストランを募集
HISが昨年9月に設立したホテル子会社HIS・ホテル・ホールディングス(本社ニューヨーク)がマンハッタンで年内開業向け準備を進めている。
オープン予定のホテルは西35丁目の7番街と8番街の間に建つ18階建て元ウィンダムホテルで、昨年6月に同ホテルを買収、現在米国鹿島建設が改修工事中。新ホテル名は「ウォーターマーク・ホテル・マンハッタン・ニューヨーク」で、客室数92部屋。各フロアに6室あり、広さは350平方フィートで11階から18階まではデラックスルームになっていて、日本風の深いバスタブ、ウォシュレットを完備している。HISが長崎ハウステンボス内で経営するウォーターマーク・ホテルと同系列のホテルとなる。
HISのホテル事業の北米進出は5年がかりで進めてきたもので、同社グループの海外拠点ネットワークを生かして旅行事業との大きなシナジー効果を発揮することが期待されている。特に開業予定の地域は、ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターに近く、近年開発が進み地下鉄が開通したハドソンヤードまで徒歩数分の距離にあることから、今後ビジネス利用客などの増加を見込んでいる。
現在1階に中華・フュージョン系のレストランが入っているが、近く転出が決まっているため、現在新規ホテル開業に合わせて新テナントとなるレストランを募集している。問い合わせは電話206・948・7703。
ニューヨーク市内で日本の100%出資のホテルとしては、同じくマンハッタンのザ・キタノホテル・ニューヨークに次いで2つ目となる。現地責任者の実政浩マネージング・ディレクターは「世界の中心地ニューヨークでホテル事業の足場を固め、ダラス、ラスベガス、オーランド、ロサンゼルスなどへ拡大していきたい」と話す。宿泊価格帯は220ドルから250ドル前後になる予定。