再生と変化に挑み乾杯、NYで令和7年新年賀詞名刺交換会

 ニューヨーク日本総領事館主催、NY日本商工会議所、日本クラブ、NY日系人会共催による令和7年新年賀詞名刺交換会が17日昼、日本クラブで開催され120人が参加した。正午の君が代斉唱に続き、主催者を代表してニューヨーク総領事の森美樹夫大使が新年の挨拶を述べた。

 森大使は、30年前のこの日に起こった阪神淡路大震災、また昨年来の能登半島地震をはじめとする自然災害が続いていることに触れたあと、米国ではトランプ大統領の再選による石破首相との新たな日米関係の新時代をどう構築していくか、一層の発展、強化を当地から進めていきたいと述べた。また今年4回目となる5月10日開催のジャパン・パレードへの支援協力と参加を呼びかけた。ニューヨークの日本人が安心・安全に暮らしていける在留邦人の保護が総領事館の最も大切な責務であると述べ、当地の日系媒体などとも協力し情報の発信に努め、使いやすい総領事館を目指したいと挨拶した。

 続いて共催団体から、河手哲雄NY日本商工会議所(JCCI)会頭は、今年は新しいチャンスを見つけて挑戦して成果を掴んでいくことが求められている。日米関係の友好をビジネス面から支援していきたいと語った。

 上野佐有日本クラブ会長は、昨年の地政学的に社会的分断が起こったことについては、個人的見解として戦後の民主主義や自由主義が揺らいだ年だったと述べ、今年は各種産業政策の見直し、社会的変化、環境の変化に対応する年で、巳年の蛇の脱皮を重ねて再生と変化を日本企業がしなやかに乗り越えて日米強化に繋げたい。来年は五番街に移転して日米の交流をさらに深めたいと語った。

 NY日系人会(JAA)の佐藤貢司会長は、米国経済、外交、イスラエルとガザの停戦、ロサンゼルスの山火事、大統領就任といった課題山積の年の幕開けに一方でイチロー選手の殿堂入りという明るいニュースもあるなどと年頭所感を述べ、日系人会が行なっているさまざまな活動を紹介した。このあと鏡開きと乾杯が行われ、大きな門松が配された会場で参加者たちは、お節やお雑煮、おとそなど祝い肴で歓談した。