ふろしきヨガで体と心をほぐす

FLOWSHIKI考案者

ARICAさん

 日本発のふろしきを使ったヨガ、FLOWSHIKIを主宰する。本名・田畑里佳。滋賀県在住。20代の頃、母親の五十肩の改善のため気功クラスに通った時にインストラクターからヨガを勧められ、単身でインドに数か月間、ヨガを体験するため渡航し「帰りたくないほど好きになってしまって」インド政府公認のヨガインストラクターに。帰国後自身のヨガクラスを開設した。FLOWSHIKIはふろしきと、インドで誕生したヨーガ、アーユルヴェーダを用いて考案されたメソッドでヨガの教えを尊重しながら、そのエッセンスを取り入れ性別も年齢も問わず、          ハンディキャップがある人も、運動が苦手な人もそれぞれに合ったペースで無理なく実践できる方法を提案している。

 2020年から障がい福祉施設でクラスを受け持ったことがきっかけでどんな状態の人でも安心して身体や心を動かす楽しさを感じられるメソッドFLOWSHIKIを考案した。1メートル四方の正方形で四隅にポケットがついていて、障がいがあって手を握ることができない人でも使用することができるよう作られているのが特徴だ。現在は京都、滋賀、大阪、東京を拠点にワークショップや養成講座を開催している。

 ヨガは呼吸を深める動きが基本で、ふろしきを使って腕を横に伸ばすことで呼吸筋が伸びて、運動を終えたあとも呼吸が楽になったり、自分をハグするように包み込むことで幸福ホルモンの分泌を促し、安心感と幸福感の増幅効果や、結び目を使って背骨をほぐしたり、肩をマッサージしたり、ふろしきを使って体と心をほぐして包んで健康を保つメソッドとして指導している。「日本の文化、知恵である『ふろしき』を使って自分が運動することで社会課題に貢献できる仕組みにもなっていることにも参加者の皆様から共感いただいている理由かと思います」と話す。今月来米し、21日(土)午前10時からセントラルパークのシープメドウで「FLOWSHIKI」のワークショップを開催する。翌日もダウンタウンのマンハッタンのスタジオで屋内ワークショップを開催する。

 田畑さんは「ふろしきは白いキャンバスに見立てることができます。いつかNY在住の素敵なアーティストさんにふろしきに絵を描いていただき、個展をしながら身体を動かすワークショップを開催することが夢です。来年はNYでも養成講座を開催したいです」と夢を膨らませる。(三浦良一記者、写真は本人提供、ワークショップの詳細は10面イベントガイド参照)