岸田奈美さん講演会

「家族と愛をものがたるin NY」

4月21日(金)6:30PMから

 日本で活動するエッセイスト・岸田奈美が、4月21日(金)午後6時30分から、家族とともにニューヨークで「家族と愛をものがたる・イン・ニューヨーク 」と題した講演会を開催する。

 車いすの母、ダウン症の弟、認知症の祖母との波乱万丈な自身の人生を「100文字で伝えられることを、2000文字で伝える」ことをテーマに綴った作品が話題になった。3年で500記事を超えるnote(ノート)は100万人以上に読まれたのち4冊に書籍化され、今年5月からNHKのBSプレミアムにて「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」として原作がドラマ化、Forbes30 UNDER30 Japan 2020に選出された。

 講演会では、これから急激な変化を迎え、不安が募っていく時代において、新しい「家族」と「幸せ」の在り方を深めていく。当日は岸田奈美、ひろ実、良太の家族3人がミニ講演をしたのち、ニューヨークで活動する作家・コーディネーターの倉本美香を交えてクロストークを行う。司会はFCIニュースキャスターの久下香織子が務める。英訳されたエッセイを収録した冊子の配布や、書籍の販売もある。

 会場はAll Souls NYC Reidy Friendship Hall(レキシントン街1157番地、80丁目)。時間は午後6時30分から8時30分まで。イベントは日本語で行われる。参加費は一般25ドル、学生15ドル、高校生以下10ドル(学生は要学生証、ワンドリンク付き)。参加希望者はウェブサイトhttps://monogatarufam.com/から申し込む。

■岸田家よりメッセージ

 ニューヨークは、それぞれにつらさを抱えていた家族にとって「幸せに生きる場所は、自分で選べる」と教えてくれた大切な街です。母・ひろ実は大動脈解離の後遺症で歩けなくなってから、車いすで過ごすことが苦しくてたまらない時期がありました。外へ出ると目立つので、いつも知らない人に見られているのを感じ、人の手を借りることを申し訳なく思う日々でした。

 そんなとき2019年にニューヨークへ訪問し、助けてほしいと自分で伝え、目の前の人を信頼するという自由があることに衝撃を受けました。恩人たちの暮らす街ともいえるニューヨークへ行き、皆さんの前でお話できることを本当に嬉しく、楽しみに思います。

(写真右)岸田ファミリー