宝塚の歌声NYに響かせて 佐分利美佳さん

一時帰米した佐分利のオーナー
昔の名前は加茂うらら

 宝塚歌劇団雪組で加茂うららとして活躍した佐分利美佳さんが来米し、2月23日、ニューヨーク日系人会でライブ公演した。前半はNY在住のジャズピアニスト、クニ三上のジャズ演奏が行われた。当日は「ニューヨーク・ニューヨーク」などスタンダードナンバーに加え宝塚メドレーに続き、「白い花が微笑む」「花の舞拍子」「うららかに」(作詞作曲・大江千里)などを披露、アンコールで「すみれの花咲く頃」をクニ三上の伴奏で熱唱した。観客は、夫のサイシェフ崔峻の飲茶と共にステージを楽しんだ。

 加茂は、京都出身、宝塚音楽学校74期を主席で卒業後、花組「キス・ミー・ケイト」で初舞台、その後雪組に配属。主な舞台は「華麗なるギャツビー」「ベルサイユの薔薇」「忠臣蔵」で、歌や踊り芝居と3拍子揃った娘役として活躍した。1996年に来米し、ネイバーフッド・プレイハウスで演劇を学び、ブロードウエー・シティ・オペラ「シンデレラ」、ラジオ・シティー・ミュージックホール「クリスマスショー」、「王様と私」では、タプティンやイライザ役など女優として活躍した。引退後結婚してNYで和風中華佐分利の女将としても活躍し、現在は京都府美山町にオーナーシェフの夫、崔と拠点を移している。

 (三浦良一記者、写真も)