■日本語(にほんご)の敬語(けいご)は3種類(しゅるい)あります

 敬語(けいご)は相手(あいて)を敬(うやま)う気持(きも)ちを伝(つた)える日本語(にほんご)の大切(たいせつ)な言葉(ことば)づかいです。大(おお)きく分(わ)けて3つの種類(しゅるい)があり、例(れい)「食(た)べる」→相手(あいて)が主語(しゅご)だと○○さんは今朝(けさ)何(なに)を召(め)し上(あが)りましたか?(尊敬語(そんけいご))、 自分(じぶん)が主語(しゅご)だと 今朝(けさ)パンを戴(いただ)きました(謙譲語(けんじょうご))です。また、丁寧語(ていねいご)は私(わたし)の名前(なまえ)は○○だ。→「〜です/ございます」のように語尾(ごび)を丁寧(ていねい)にすることで、美化語(びかご)も含(ふく)みます。(例(れい):金(かね)→お金(かね)、挨拶(あいさつ)→ご挨拶(あいさつ))などです。

(長久保美奈、マナー講師)



(2)  実るほど頭を垂れる稲穂かな

 (みのるほどこうべをたれるいなほかな)

 収穫前(しゅうかくまえ)には稲穂(いなほ)は豊(ゆた)かになって重(おも)くなり、頭(こうべ=あたま)がたれるように下(さ)がってきます。この様子(ようす)を、人間(にんげん)も学(まな)びや経験(けいけん)がそなわり心(こころ)が豊(ゆた)かなるほど謙虚(けんきょ)になることの例(たと)えとしています。謙虚(けんきょ)は、思(おも)いやりや礼(れい)につながる人徳(じんとく)の一(ひと)つ。地位(ちい)や権力(けんりょく)があるのに、偉(えら)ぶらず、誰(だれ)に対(たい)してもやさしく接(せっ)する人(ひと)をほめるときに使(つか)います。日本(にほん)では稲作文化(いなさくぶんか)の歴史(れきし)が長(なが)く、英語(えいご)では「Rice」ですが、植物名(しょくぶつめい)は「稲」(いね)、稲穂(いなほ)に詰(つ)まった実(み)は「米」(こめ)、米(こめ)を炊(た)けば「ご飯(はん)」と名前(なまえ)を使(つか)い分(わ)けています。(絵と文 平田恵子)