【編集後記】
みなさん、こんにちは。日本人ビジネスマンが、経営不振に陥っている米国モンタナ州の牧場を買収し、高級和牛の生産で成功の糸口をつけるまでの物語を描いた新作映画「東京カウボーイ」(マーク・マリオット監督)が8月30日からロサンゼルスとニューヨークで劇場公開されます。米国公開に先がけ15日会員限定の上映会がニューヨークのジャパン・ソサエティー(JS)で行われました。寅さんの映画で有名な山田洋次監督の助監督として映画の製作に携わっていたこともある本作品の監督、マーク・マリオット氏は「アメリカに帰国した際、モンタナの牧場で日本人労働者を受け入れているという記事を目にしたんです。自分自身が魅了された日本での生活経験から、モンタナの牧場で働く日本人たちは果たして今どんな気持ちなのだろうという考えからこの『東京カウボーイ』の物語が生まれました」と映画制作の動機を語っていました。実は私も読売アメリカ時代に新年号の取材で、1990年代の前半だったか、モンタナ州の日本企業が経営するゼンチク農場というところで2人の日本人カウボーイの記事を書いたことがあります。当時はまだ和牛の認知後は低かったですが、現在は高級食材としてレストランで提供されるようになっています。昨日も北海道の鈴木直道知事が来米して北海道産和牛をNY市内のレストランOceansでトップセールスしていて私もご相伴に預かりましたが美味しかったですよ。今週号の1面と2面で映画の紹介をししています。ニューヨークでの劇場公開はAMCエンパイア25劇場(タイムズスクエア)で8月30日(金)からで9月6日(金)までで、30日と31日(土)はプロデューサーや出演俳優が舞台挨拶するそうです。日本人ビジネスマン(井浦新)の奮闘ぶりや本作品脚本も担当した恋人の上司役(藤谷文子)の演技もいい感じです。来週は新聞休刊週になります。次号は9月7日号になります。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)