クイックUSAアメリカの人事部(13)

人事評価制度についてのQ&A その3

 前回に続き、7月9日に開催されたQuick USA社 x Kintone社共催のウェビナーに登壇をさせて頂いた際に寄せられたご質問への回答をQ&A方式にてご紹介させていただきます。

Q6. テレワーク導入において、会社が社員の評価制度として仮にMBO(目標管理制度)を導入するとなった場合、どのようなメリット、デメリットが発生するのか。また、MBOを導入する場合、気を付ける点、また効果的な導入方法があれば紹介していただきたい。

A. MBOは本来は管理職から管理をされるのではなくて、従業員さんがご自身でゴールの管理を行うことで自身の業務やゴールに責任を持つ事でモチベーションを維持することを意図しています。目標管理制度という点でMBOを含めた人事評価制度を導入するのであれば行うメリットは大きいと感じます。ただし、まずは「何を目的にする評価制度なのか」という点が検討事項です。

メリット:企業・従業員双方で業務水準、目標設定が明確になる。そしてコミュニケーションを図るツールとなる。

デメリット:目標設定を明確にしないと、モチベーションが低下する可能性がある。

 評価の目的、目標設定、レビュー頻度等、明確に設定をすればメリットの方が大きいです。

Q7. リモートワーク下での営業担当者の考課における変更点留意点についてお聞きしたいです。

A. 従業員の個人目標が明確に設定されており、かつCOVID-19で会社の売上が影響を受けているのであれば、目標設定を修正する必要はあるでしょう。顧客訪問をなかなか行うことができない現状ですので、現実的に行えることを目標設定にすることも検討するべきかと思います。営業職に関わらず、業務内容が変更されているのであれば、あわせて目標設定も変更・修正をすることが重要です。

Q8. 評価制度は社員に渡しておくべきでしょうか?レビューの際、一緒に見ながら話をしておりますが社情報の観点から社員に渡すということはしておりません。

A. 提供をすることが望ましく、また、多くの企業では提供しています。評価表は会社や上司から従業員に対するフィードバックが記載されている書類のため、渡した上で内容を理解をしてもらうことが最善です。

(榊原将 HR Linqs, Inc. President)

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