「国へ帰れ」スプレーかける

アジアヘイトの女逮捕

 マンハッタンのミートパッキング地区で11日、アジア系の女性たちに唐辛子スプレー(ペッパースプレー)を吹きかける事件が発生した。被害者はクイーンズ在住の20代の女性4人。この日、女性たちは同地区の公共スペースに座って話していたところ、見ず知らずの女が歩み寄り「国へ帰れ」などと人種差別的な暴言を吐き、その後理由もなくひとりの女性の顔に向けてスプレーを浴びせたという。その様子は目撃者が携帯電話で録画し、事件を伝えるニュースサイトやSNSで公開された。被害者女性は「とても痛くて、30分ほど目を開けることができなかった」と話していた。また、同日の1時間ほど前にも、13歳の少女を含む3人に同様に暴言を吐きスプレーをかけていたことも判明している。ニューヨーク市警(NYPD)はこの事件を憎悪犯罪として捜査、17日にフロリダ州在住のマデリン・バーカー(47歳)を逮捕し、写真を公開した。

(写真)逮捕されたバーカー容疑者(写真提供・NYPD)