クオモ知事「各種制限の全廃間近」、NY州
ニューヨーク州のクオモ州知事は7日、州全体の6日の新型コロナウイルスの陽性率が0・66%(検査数7万635件)となったと発表した。新規入院は799人、死者は9人だった。
陽性率は今年1月4日に7・94%までになったが、ワクチン接種が進み減少傾向が続いている。ニューヨーク市が0・43%などすべての地域で1%を切っており、これは昨年8月19日以来となる。
ワクチン接種は少なくとも1回が1092万3964件で、これは州全体の成人(18歳以上)の68・6%にあたる。州のホームページによると、地域別ではマンハッタンが73・2%、クイーンズ71・5%、ブリックリン58・6%、ブロンクス56・1%、スタテン島61・3%。ウエストチェスター郡61・5%で、ナッソー郡75・9%など。クオモ知事はワクチン接種率が70%を超えれば、現在19ある各種制限を事実上、すべて緩和できるだろうと述べた。
ニューヨーク州のハワード・ザッカー保健省長官は州は7月に第一週までに70%に達するとの予測を立てているが、接種率がかなり低い所もある。
州郵便番号約1割
接種率36%下回る
州の1700のジップコード(郵便番号)のうち10%がワクチン接種率が36%を下回っている。最も低いのは大きなユダヤ人コミュニティーがあることで知られるロックランド郡モンゼイ(10952)の17・6%。ニューヨーク市はクイーンズのファーロッカウェー(11691)の31・2%、ブリックリンのウイリアムズバーグ(11211)31・5%など最も低い25か所のなかに11か所入っている。州ではこうした接種率の低い地域を重点的に接種を進める計画だ。
また州ではここにきて予防接種率が伸び悩んでいるため、野球のチケット、州立公園の2日間パス、サラトガ競馬場の入場バス、州立・市立大学の全額奨学金などの奨励策を取っている。