ラガーディア空港大改造計画 2022年完成、73都市結ぶ

 クイーンズにあるラガーディア国際空港はジョン・F・ケネディ国際空港、ニューアーク国際空港とともに、ニューヨーク都市圏の空港の1つ。多くの利用客を抱えるにもかかわらず、老朽化が進み、施設が汚い、充実していないなど悪評だったため、ニューヨーク州のクオモ州知事とジョー・バイデン副大統領(当時)が同空港の再建を企画。2016年6月から着工して、22年の完全リニューアルに向けて、現在も改修工事が進められている。
 リニューアル後は現在分離している4つのターミナルが1つにつながることに加えて、隣接するグランド・セントラル・パークウエーからの交通網も改善され、各ターミナルへのアクセスが容易となり、3000台の駐車場も新設される予定だ。また、それに伴い、滑走路にも余裕が出ることとなり、出発の遅れを減らすことが期待される。
 第1弾として、昨年12月1日にはセントラルターミナル(ターミナルB)の18搭乗口のうち11がリニューアルオープン。残りの7つある搭乗口も20年までに完成する計画だ。
 今後の主要工事は、デルタ航空が手掛けるターミナルCとDの再開発と統合となる。同社にとっては40億ドルをかけた、未だかつてない大規模プロジェクトといわれており、最先端のターミナルに生まれ変わる。
今次再建にかかる総額は80億ドル。このうち75%が民間資本によるものであり、大きな期待がうかがえる。
 同空港は1939年に開業。国内で最も忙しい空港の21位にランクインし、18年には年間3000万人以上の利用客が訪れ、約400万人が乗換に利用した。現在は4つのターミナル、合計79ゲートを11の航空会社が国内外73都市を結ぶ。また、年間6000トンの荷物、4000トンの郵便も同空港を介して輸送されている。