レストランに大型支援金

米中小企業局が受付中

 米中小企業局(SBA)は現在、飲食店の活性化基金の支援申請を受け付けている。返済免除で支援額が大きいのが特徴。特定の条件を満たす申請者に対して事業所ごとに事業奨励金として500万ドル(5億5000万円)までの財政支援を行う。この支援金が2023年3月11日までに承認された目的に沿って使用された場合は奨励金受領者は返済を求められない。ただし、助成金を受けて使用期限前に会社が倒産したり、承認目的以外に使用した場合は返済義務を負うことになる。

 4月20日、NYCホスピタリティ・アライアンス協会の主催により、連邦政府によるレストラン活性化助成金(Restaurant Revitalization Grant)に関するウェビナーが開催された。ニューヨーク日本食レストラン協会(八木ボン会長)がその日本語解説をインターネット上で公開した。日本語訳はニューヨーク日本総領事館が協力した(関連記事4面に)。またロサンゼルスに本部を置く米国日系レストラン協会がこの基金に関する解説動画を公開している(関連記事6面に)。在米の日系レストランにとっては、返済免除の大型支援プログラムとしてビジネス再開への大きな弾みになりそうだ。

レストラン支援金
日本語解説発表

 米中小企業局(SBA)は現在、飲食店の活性化基金の支援申請を受け付けている。返済免除で支援額が大きいのが特徴。特定の条件を満たす申請者に対して事業所ごとに事業奨励金として500万ドル(5億5000万円)までの財政支援を行う。4月20日、NYCホスピタリティ・アライアンス協会の主催により、連邦政府によるレストラン活性化助成金(Restaurant Revitalization Grant)に関するウェビナーが開催された。NY日本食レストラン協会がウェビナーの概要を日本語で作成し、加盟会員レストランに配布した。

https://drive.google.com/file/d/1OBQOEwzofxkcVb-rjHYHJ7gv5ePQ-rN4/view?usp=sharing

 ただし、同ウェビナーは、4月17日にSBAが発表したガイダンスに基づき、会計事務所が解説したもので、公開情報からは不明である点も多く、詳細は今後のSBAからの発表を待つ必要があるとして、あくまでも、申請準備の「参考」として活用することを奨励している。SBA公式のウェブサイトで、日本語による申請様式サンプルを公表している。こちらも併せて確認すると参考になる。

https://content.sba.gov/sites/default/files/2021-04/SBA%20Form%203172%20RRF%20Application%204.20.21_Japanese.pdf

レストラン向け連邦政府補助金
申請方法の解説動画作成

米国日系レストラン協会

 バイデン大統領は3月11日、総額1・9兆ドルの米国救済計画法に署名した。この一部には286億ドルのレストラン向け補助金Restaurant Revitalization Fund(RRF)が含まれており、レストランやバーなど、多くのレストラン関係事業者が申請できる補助金となっている。申請は3日正午から、米国中小企業庁(SBA)のポータルサイトにて開始されている。

 米国日系レストラン協会(JRA、本部ロサンゼルス市)は、在ロサンゼルス総領事館、ジェトロロサンゼルス事務所と共催でこの補助金制度の概要および申請方法につき解説した動画を作成した。

 JRAでは、ウェブサイトにて、解説動画やQ&Aを取り揃えているほか、この補助金の無料相談窓口を設けている。米国日系レストラン協会のウエブサイトはhttp://www.jraamerica.org/restaurant-revitalization-fund-jp/

 SBA申請にあたりサイト上の事前登録が必要となるなど、手続きには事前準備が必要となる。詳細はウェブサイトhttps://www.sba.gov/funding-programs/loans/covid-19-relief-options/restaurant-revitalization-fund#section-header-8を参照する。日本語によるRRFの申請様式サンプルは「飲食店活性化基金」のカテゴリーから見ることができる。詳細はウェブサイトhttps://www.sba.gov/page/covid-19-recovery-information-other-languages#section-header-22