非日本人役に舞台で挑戦

俳優 高島ヒロさん

 NYを拠点に活動する俳優の高島ヒロが、17日(金)と18日(土)の両日ともに午後6時30分から、マンハッタン・レパートリーシアター(西45丁目17-19番地3階)で上演される新作オフ・オフ・ブロードウエー作品「A Sickness of the Mind」に出演し、ブラインドキャスティングによる非日本人役に挑戦する。高島は、長崎県出身で2017年に神田外語大学を卒業後に来米した。プロの俳優を目指してオーディションに朝5時から並ぶ生活を続けた。身長182センチの大柄な体格で、欧米俳優の中に混じってもひけをとらない堂々とした演技だ。
 物語はニューヨークの、とある病院の救急救命室で繰り広げられる。数日前に父親を銃殺された医師の元に、救急で若者が送り込まれてくる。この若者は有名になるために街中で警察官を銃殺し、護衛官との銃撃戦ののちに足を負傷し病院へ送られてきた。正義とは一体何なのか。社会のなかでの自分の役割とは何なのか。一刻を争う救急救命室での医師の葛藤を描く。
 高島は、警察官を銃殺し病院へ送られる若者エディーを演じる。現代のアメリカ社会で広がる犯罪への人種的なステレオタイプを払拭するべく、アジア人の高島がカラーブラインドキャスティングにより選ばれた。高島はアジア人の彼が犯罪者役を演じることにより、犯罪に関する人種や移民へのステレオタイプを払拭できればと願っている。
 問い合わせはEメールhirotakashima63@gmail.com(高島さん)まで。