J&Jワクチン一時停止

接種後血栓障害の可能性

 米疾病対策センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)は13日、米国内でジョンソン&ジョンソン製ワクチン(以下J&Jワクチン)を接種した6人に接種後2週間以内にまれな血栓を伴う障害を発生するケースが認められたことを受け、J&Jワクチンの使用を一時停止することを求めた。6人はいずれも女性で18歳から48歳の間。うち一人死亡、もう一人は現在入院中で危険な状態にあるという。CDCのデータによるとこれまでに米国では700万人近くがJ&Jワクチンの接種を受けており、さらに約900万回分のワクチンが出荷済み。

 クオモNY州知事は同日に声明を出し、CDCとFDAの推奨に従いJ&Jワクチンの使用を州全体で直ちに一時停止することを発表した。J&Jワクチンを接種した人で接種後3週間以内に重度の頭痛、腹痛、下肢痛、息切れなどの症状がある場合は医療機関に連絡するよう求めている。すでに入っているJ&Jの予約のうち州運営会場ではファイザーに代替し、市運営の会場に関してはファイザーとモデルナで代替えすることが決まっている。