NY州で感染死亡者1万人超える

クオモNY州知事は13日午前の記者会見で、昨晩からの死者数が671人となり、同州における新型コロナウイルスによる死者合計が1万56人と初めて1万人の大台を超えたと発表した。全米の犠牲者の約半数をニューヨーク州で占めている。同州1万犠牲者のうち、ニューヨーク市が6717人(12日現在)と6割以上を占めている。市内5区全体での感染者数は10万3208人で、その約3分の1に当たる3万2835人がクイーンズ区となっている。13日付ニューヨーク・タイムズは、大学の寮を出された学生がクイーンズ区内の友人宅に身を寄せ、寝泊まりしている状況を伝えた。住居に同居者10人が共同生活しており、1つのシャワーを共有、台所には誰も洗わない食器が山済みで社会的距離の6フィート(1メートル80センチ)を保つことは室内では困難で日々感染の危険に晒され恐怖に怯えていると学生のコメントを紹介してる。1日の州死亡者数が799人となった先週から3日連続で700人台が続いたが、昨日600人台に下がった。しかし同州死亡者数は依然高い水準に張り付いたまま。ブロードウエーが6月まで閉鎖され、クオモ州知事は反対しているがデブラシオ市長は6月末までの残りの学期全てを休校とする考えを明らかにしており、現在の自宅待機要請の非常事態の長期化が予想される中で、「営業自粛解除、経済活動の再開」は、感染者数の推移、死亡者の推移を見極め医学的見地からのアドバイスを受けながら知事、市長とニュージャージー、コネチカットの近隣州との連携の中で決定されるものとみられる。依然先の見えない状態が続いている。(週刊NY生活オンライン 12:50)