エドワード・ホッパーのNY

ホイットニー美術館で来年3月まで特別展

 ニューヨークに1908年から67年まで住んだ画家、エドワード・ホッパーの特別展がホイットニー美術館で10月19日から始まった。彼の壮年期のキャリア全体にわたる期間を描いた今回の展示「ホッパーのニューヨーク」は、20世紀の大都市の厳密な肖像ではなく、ホッパーが生きた時代の、ヒューマンスケールで、ほとんど人口がいない状態の街や目立たない実用的な建造物や目立たない場所に目を向け、新旧、市民と住宅、公と私のぎこちない衝突を描き、変化する街のパラドックスを捉えている。それは、ホッパーの都市に対する永遠の魅力を描き、ホッパー自身を取り巻いた都市の記録であると同時に、ホッパー自身の現れであるニューヨークのビジョンを明らかにしている。

 同美術館が最近入手した印刷物、広告の挿絵、書簡、写真、日記といったさまざまな資料は、ホッパーのアーティスト生活についての新鮮な発見もある。入場料大人25ドル。展覧会は3月5日(日)まで。(写真・三浦良一) 


Whitney Museum of American Art

99 Gansevoort Street

New York, NY 10014

(212) 570-3600

Open: 10:30 am–6 pm