ニューヨーク在住の画家、佐藤正明が、9月6日から9日まで韓国のソウルのコエックス コンベンション・エキシビション・センターで開催された芸術展フリーズ・ソウルに、NYのチェルシーにあるACA画廊から代表作の「ニューススタンド」の中から油彩作品を出品した。同画廊から一緒に出品した作家は現代を代表するアメリカン・リアリズムの巨匠アンドリュー・ワイエス、スーパー・リアリズムの先駆者の一人、ジョン・ベーダー。同展は世界に数あるアートフェアの中でもトップクラスの展覧会として知られる。
昨年のフリーズ・ソウルの入場者は7万人を超えた。今回のフリーズ・ソウルには世界中から120の選りすぐりの画廊が参加した。同展のロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ソウルに出展するには画廊の規模や品格で審査を通らなければならない格式のある展覧会。
佐藤が所属するACA画廊は、1932年創業のニューヨークで最も古い画廊の一つ。今年本店と同じNYで一番の画廊街となっているチェルシー地区に2軒目の画廊を出店させている。佐藤本人は、スイスでの展覧会から帰ったばかりで、1975年から住んでいるアーティスト専門のWestbethアーティスト・ハウジング(芸術家のみ385世帯)のアトリエがこの7月から倍の広さになったこともあり、現在アトリエの整理と大改装中なので作品だけがソウルに行った。
佐藤は1941年山梨県甲府市出身。1967年ロンドンのフェザリー ファイン アートに留学。1970年に来米。ニューヨーク・ソーホーの OKハリス画廊で12回の個展。アメリカや日本などで300回以上の展覧会に出品。今年はスイスのJAM画廊で個展開催。