全世界に無料で日本映画

国際交流基金が配信

JFFシアターをスタート

 国際交流基金(JF)は1日、新たな映像作品配信ウェブサイト「JFFシアター(JFF Theater)」をオープンした。JFFシアターは全世界を対象に、無料で、多言語字幕付きの日本の映画などを常時配信し、「いつでもどこでも日本の映像作品が見られるプラットフォーム」を実現。これまで日本の映画やドラマを中心に実施したJFのオンライン配信事業では、130か国以上で合計65万回視聴を記録し、日本のコンテンツに対する国際的な関心の高さがうかがえた。そこで、日本の映像作品の魅力をさらに多くの方に知ってもらうべく、このたび配信に特化したプラットフォームのJFFシアターを開設した。

 JFFシアターの5つの特徴は、常時配信(一定期間ごとに配信作品が入れ替わり、常に目新しい作品に触れることができる)、多様なラインナップ(日本のエンタメ映画、インディーズ映画、ドラマ、アート系作品等を幅広く配信)、ワールドワイド(全世界を対象に日本の映像作品を配信)、無料(簡単な会員登録のみで、無料で配信作品を楽しめる)、マルチリンガル(ウェブサイトの表示言語、作品の字幕を、多言語で展開している)。

 オープニング作品ラインナップは次の5作品。

●『サマーフィルムにのって』(2021年)監督・松本壮史。サムライ映画に情熱を注ぐ少女とミステリアスな青年が作る映画が時空を超えていく=写真下=。

●『ハッピーフライト』(08年)監督・矢口史靖。地上スタッフ、CA、パイロットらの活躍を描くエアポート群像エンターテイメント=写真上=。

●『イヴの時間 劇場版』(10年)監督・吉浦康裕。人とアンドロイドの交流を通じ、感情のあり方をみつめる感動的アニメーション。

●『相撲道〜サムライを継ぐ者たち〜』(20年)監督・坂田栄治。有名力士に密着し、相撲の舞台裏を見せる貴重なドキュメンタリー。

●『五島のトラさん』(16年)監督・大浦勝。長崎県五島列島でうどんの製麺を生業とする大家族を1993年から22年間にわたり記録し続けたドキュメンタリー。

詳細はウェブサイトhttps://www.jff.jpf.go.jp