日本のお菓子をお茶でプリーズ!

NYでスイーツPRイベント

 日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)による日本のお菓子を紹介するポップアップイベントが、17日、18日、19日、の3日間、ブルックリンにあるジャパンビレッジ2階イベントスペース、で開催された。18日午後1時からはニューヨーク地区の有力インフルエンサーを招き、日本のお菓子の試食イベントが行われ、会場に常設されている茶室でも、茶道家の武家茶道上田宗箇流正教授、長野佳嗣さんが、インフルエンサーを客にお茶の歴史や日本における茶道の広まりについて実演を交えて解説した。

 禅僧の修行から生まれた茶の湯文化は中国から日本に伝来後、江戸時代には武士たちが戦場で飲むようになり広まった。ポルトガルとスペインの交易船が日本に白砂糖を運び、日本からお茶が輸出された経緯に参加者たちは熱心に動画を撮りながら聞き、この日特別に用意されたクリーム満載の升入りお菓子スイーツに大喜び。「日本のお菓子は、ローカルの産地と季節感を大切にする」という長野さんの説明にマリセル・サラザーさんは「お茶とお菓子との関係性がとても新鮮でした。抹茶もおいしかった」と話した。日本に住んでいたというアリアナ・オディールさんは「日本のスイーツは大好き。SNSで拡散します」と商品を手に携帯で撮影していた。

 参加出店企業は、クラシエ株式会社、越後製菓株式会社、カバヤ食品株式会社、森白製菓株式会社、岩塚製菓株式会社、春日井製菓株式会社、株式会社ブルボン、株式会社伊藤園。今回のイベントは、インバウンド事業の一環として行われるもので、日本の農林水産物、食品の輸出とインバウンド観光との相乗効果を図る取り組みを背景に、訪日経験者のポジティブな食体験を、海外消費者の消費の拡大につなげるプロモーション事業となっている。

 米国での開催理由として、訪日満足度と再来訪意向が高いこと、世界最大の菓子市場でありながら、米国の輸入菓子のシェアは1%に満たないこと、企業のニーズとして、東南アジアは自社で対応できるところが多いが、米国は現地系に入り込みができていないこと。1月31日、2月1、2日、7、8、9日には、ニュージャージー州のミツワでも一般向けのPR販売が行われる予定だ。