編集後記 2023年 1月1日号

【編集後記】

 みなさん、こんにちは。ブルックリンの南端、コニーアイランドから東へ2駅行った海岸沿いの町、ブライトンビーチには、ロシアや東欧からの移民が多く住んでいます。繁華街の地下鉄駅を降りると、ロシア語の看板が目に飛び込んできて、ロシアやウクライナ独特のものを売っている露店やスーパー、衣料品店、レストランが軒を並べていて賑やかです。ここではロシア系移民とウクライナ系移民とが互いに共生社会を築いているようです。本紙新年号では、歴史のルーツを辿れば同じウクライナとロシア。アメリカに暮らす彼らの「二つの祖国」に揺れる思いを聞き、NY日系社会の支援の1年を取材してみました。「戦争と平和」という新年には重いテーマかとは最初思いましたが、むしろ今でしか書くことのできないイシューだと思い切って取り組んでみました。ジャーナリスト石黒かおるさんのインタビュー記事が読み応えがあります。ぜひご覧ください。無事に新年号の印刷も終わり、NY市内、マンハッタン地区での配布も終わりました。今年も1年、ご愛読ありがとうございました。また来年もどうぞよろしくお願いいたします。それではよいお年をお迎えください。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)