みなさん、こんにちは。2018年もまもなく終わります。来年5月には平成から新しい元号に変わります。今週号では、そんな時代の節目の年となった今年、本紙の記者やカメラマンがニューヨークで取材した記事から10大ニュースを拾ってみました。【1】レストラン日本 倉岡伸欣さん死去 NYの日本食文化を支えた半世紀=ニューヨークの老舗和食料理店、レストラン日本のオーナー経営者、倉岡伸欣(のぶよし)さんが1月13日午後2時48分、マンハッタンの病気療養先で心不全のため逝去。86歳でした。【2】平等と権利求めて女性大行進=トランプ政権誕生から1年を迎えた1月20日、ニューヨークでウィメンズマーチが開催。「投票に力を」をスローガンに20万人以上の人が集まり、集合場所となったコロンバスサークルはトランプ大統領の移民、LGBT、女性の権利に対する考えを批判するプラカードであふれました。【3】ニューヨーク市は昨年12月、米国市民の自由を守るために尽力した日系人のフレッド・コレマツ氏(1919〜2005)を讃え、氏の誕生日である1月30日を「市民の自由と憲法を遵守するフレッド・コレマツの日」として制定しました。【4】ニューヨーク在住の俳人、ぽぽなさんに第63回角川俳句賞=俳壇・歌壇の登竜門とされる第63回角川俳句賞・歌壇賞が1月23日、東京都内のパレスホテル東京で開かれ受賞しました。【5】トニー賞特別賞である「地域劇場賞」がイーストビレッジにある劇場「ラ・ママ実験劇場」に贈られたました。「ラ・ママ」は1961年にエレン・スチュワートさん(故人)が創設、国内外の前衛的な舞台芸術が数多く本劇場を通じて世に出されました。【6】5月23日ニュージャージー州フォートリーで慰安婦碑の除幕式が行われ、マーク・ソコリッチ区長は「この記念碑は、誰かを非難するものでもフォートリーの地域社会を分断するためのものではない。戦時中に犠牲を強いられた多くの女性たちの尊厳を守り称えるためのものであり、地元の高校生たちが自発的にこの慰安婦碑建設に貢献した英雄的行為を市長として大変誇りに思う」と200人ほど集まった韓国系米国人を前に演説しました。【7】マンハッタンのフラットアイアン地区で7月19日午前6時40分頃、地下に埋設された蒸気管(スチームパイプ)が爆発し、道路が陥没する事故が発生しました。23丁目の地下鉄駅が随分と長いこと使えませんでした。【8】おクジラさまふたつの正義の物語上映=ニューヨーク在住の映画監督・プロデューサー、佐々木芽生(めぐみ)さんが制作したドキュメンタリー映画「おクジラさま〜ふたつの正義の物語(A Whale of A Tale)」が8月17日、マンハッタンのクアドシネマで米国で初めて劇場公開されました。【9】USオープンで大坂が優勝し、表彰台で「(勝ってしまって)ごめんなさい」と言った大坂の言葉に賛否の意見が分かれました。【10】国連総会初日の9月21日朝、平和を祈念して、アントニオ・グテーレス国連事務総長が平和の鐘を突きました。鐘を突いたあと別所浩郎国連大使がグテーレス事務総長に「この鐘を寄贈した日本人のお嬢さんが来ています」と伝えると、事務総長は、高瀬聖子さんの方を見るや、つかつかと歩み寄って行き「よくいらっしゃいました」と握手の手を差しのべ、歓迎の言葉をかけました。今年もいろんなことがありました。来週号で年内のレギュラー号はお終いで、27日に新年号が出ます。それではみなさん、よい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)