編集後記 2022年11月12日

【編集後記】 みなさん、こんにちは。米国の中間選挙は昨日投票が終わりましたが、連邦議会の方は開票作業が進んでもまだ決着は見えていません。上院は48対48で拮抗し、激戦区ジョージアが12月6日に決戦投票をする予定です。下院は共和党が207議席、民主党が183議席で、改選となる435議席中390議席が確定してます。過半数は218議席です。ニューヨーク州知事選は民主党現職のキャリー・ホークル知事(64)が共和党のリー・ゼルディン連邦下院議員(42、ロングアイランド選出)を破り当選しました。アメリカ地図を色分けしした政党別分布を見と、米国東西の小さい州が青の民主党、土地の面積の広い内陸部はほとんど赤の共和党です。共和党トランンプ大統領候補が本命民主党ヒラリー候補を破った時の真っ赤なアメリカ地図が目に浮かびました。予想されたほどの快進撃ではないにせよ、勢いに乗ったトランプ氏が14日に次期大統領選挙出馬を表明するとも言われています。プーチンを賛辞していたトランプ氏が現在の西側諸国対ロシア・中国・北朝鮮の独裁国家とどう対峙するのか、枠組みに影響はないか、アメリカに住みながらも米国の選挙権のない外国人としての立場ながら先行きが不安でなりません。トランプ氏の極端な移民排除政策でビザが取れなくなり悲鳴を上げた多くの日本人がいた一方、不法移民に寛大なバイデン政権に反対するテキサス州などがニューヨーク市に春以降、4万人もの不法移民者をバスで送り届けて、NY市が対方に苦慮しています。いずれにしても対局の too much な政策は必ずどこかで誰かが困ります。米議事堂襲撃の首謀者として、脱税疑惑の被疑者としてこれだけ叩かれもまだ、トランプ氏が過去の人として葬りされていないところにアメリカの「言論の自由」が守られているともある意味思えます。
 話は変わって、今年もあと2か月ほどとなって、各種団体の年次晩餐会やパーティー、演劇、合唱団の演奏会などが目白押しです。本紙今週号1面で掲載したニューヨーク日本商工会議所(JCCI)の晩餐会が日米ビジネスマン550人を集めて、3年ぶりに対面で開催されました。また今週末の日曜日、13日午後4時30分から西66丁目の教会で「ありがとう!安倍元首相」と題する第14回風の環コンサートが開かれます。2008年に米国同時多発テロ犠牲者追悼というテーマでスタートしたこのコンサートは、音楽監督を務める白田正樹氏が指揮するジャパン・コーラルハーモニー「とも」、風の環少年少女合唱団が出演、ソプラノ歌手の野中百合子さんが美声を披露します。海外で安倍元首相の追悼をテーマにするコンサートは今回のニューヨークだけではないでしょうか。本紙先週号の2面に告知記事(https://nyseikatsu.com/editions/888/888.pdf )、20面に詳細がわかる全面広告(https://nyseikatsu.com/editions/888/pdf/page20.pdf)が載っています。私も久しぶりに日本の歌を聴いて心を和ませてみようと思います。入場無料です。皆さんも日曜日の午後、お誘い合わせてお出かけしてみてはいかがでしょう。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)