編集後記

【編集後記】
 みなさん、こんにちは。ニューヨークにまたひとつ、日本文化を海外に紹介する拠点が生まれました。学術・文化面の日米交流や政策研究を牽引する存在である公益財団法人国際文化会館で、米国における事業拡大を記念する式典が22日、同団体の関係者及び米国各界の有識者を招いてニューヨーク総領事大使公邸で実施されました。登壇者は森美樹夫在ニューヨーク総領事・大使、ケント・カルダー・ジョンズ・ホプキンズ大学教授、同高等国際問題研究大学院(SAIS)付属エドウィン・ライシャワー東アジア研究センター長、近藤正晃ジェームス・国際文化会館理事長、デービッド・ジェーンズ・国際文化会館北米担当バイスプレジデント、ジャスティン・ロックフェラー ジャパン・ソサエティー・シニアアドバイザーと錚々たる顔ぶれが揃いました。この公益財団法人国際文化会館は、日本と世界の人々の間の文化交流と知的協力を通じて国際相互理解の増進をはかることを目的に、1952年にロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により東京に設立された非営利の民間団体。創立70周年を機に「多様な世界との知的対話、政策研究、文化交流を促進し、自由で、開かれた、持続可能未来をつくることに貢献する」という新たな使命のもと、アジア・太平洋地域を代表する知の交流の拠点となり、グローバルでより高いインパクトを発することを目指してこのほどニューヨークに代表者を置くことになり、初代所長にデービッド・ジェーンズ氏が就任し披露されました。日本での事業活動は主に、①国際関係・地域研究・地政学、②社会システム・ガバナンス・イノベーション、③文明論・哲学、④アート・デザインの4つの領域からなるプログラム部門と、その事業を支える国際交流の場としての施設の維持運営にあたる業務部門から成っています。米国には日本政府がロサンゼルスにジャパンハウスを設置してますが、東海岸は、NYにジャパン・ソサエテティーという同じくロックフェラー氏や高峰譲吉が設立した歴史ある団体があります。日本文化発信の新たな拠点としてNYで今後どう活動していくのか楽しみです。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)