【編集後記】
みなさん、こんにちは。ニューヨーク日本総領事館が公表しているニューヨーク都市圏に住む日本人の人口は、3万9,932 人で、世界全体ではロサンゼルス都市圏( 6万7,107 人)、バンコク( 5万9,744人)に次いで3番目に多く なっています。これは外務省が毎年1回、10月1日付で世界の在外公館で一斉に調査している数字。バブル期には企業調査と在留届けからの推定値でニューヨークには8万人から9万人いたとされていた頃から比べるとここ20数年で約半減しているということでしょうか。あの頃は補習校の児童生徒数が4500人近くいたことを考えると子どもの数も半分近くになっている感じです。NYにはいくつかの日系の団体が存在します。平たく言うと、企業が会員となっているNY日本商工会議所(企業駐在員と法人会員が主体)、日本クラブ(企業駐在員とその家族、永住者など個人会員)、ニューヨーク日系人会(日系米国人と永住者、少数の企業駐在員、日系の高齢者が主体)の3つを日系3団体と呼んでいます。アメリカの組織としてジャパン・ソサエティー(日本文化に関心のある米国人が主な会員)があります。このほか、日本の各都道府県別に親睦会を作っている県人会がありますが、その数は定かではなく、活発に活動している県もあれば、そうでない県もあるようです。そんな中、今月20日、ニューヨークにある各県人会の代表をに声をかけて集まった合同県人会秋の食事会がNY日系人会で開催され、26団体35人が参加しました(4面に記事)。同じ故郷であれば、駐在員、学生、永住者など滞在ステイタスに関係なく同郷人としての「居場所」がありますからまあ気楽です。今までは各県バラバラに活動してましたが、こうやって県人会の代表が一堂に集まることは稀でした。幹事の木下信義さん(長崎県)、松浦玲子さん(青森県)によると、今後は各県に派遣されてアメリカに戻ってきたアメリカ人のJETプログラム参加者や、地方自治体の機関であるクレアとの連携を深めたいこと、来年からは「県人会フェア」を催したいそうです。ひと頃よりはコンパクトになったNY日系社会ですが、それだけまとまって活動もしやすくなるのかもしれませんね。ジャパン・パレードやジャパンフェスがあったり、やたら物価の高いニューヨークではありますが、縁あって同じ街に住むことになった日本人同士、色々な機会を見つけてネットワークを広げてお知り合いになり、楽しく生きて行けたらいいですね。コミュニティーペーパーはそのための道具として存在していると思ってます。それでは皆さんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)