編集後記

【編集後記】


 みなさん、こんにちは。本紙は、今週号から毎月第3週に、日本語を学ぶ人を対象とした連載シリーズ「週刊やさしいにほんご生活」の欄をスタートさせました。現在、米国で日本語を学習している人は約1万7000人(在米日本大使館今年2月の調査)、また日本語教育機関が1241か所(2018年国際交流基金の調査)あり、日本語教師の数は2021年に4100人と過去3年間で100人増加しました。そして現在米国内には113の大学に日本語学部や学科が設置されており、日本文学を専門に研究する大学院も存在します。また、JETプログラムに参加して日本での教師生活や地方自治体で勤務経験のある帰国者は米国に約3万5800人が同窓生としてネットワークを築いています。海外で発行する日本語新聞という媒体が、今後生き残っていくためには、安易に英語面に転ぶのではなく、あくまでも日本語に固執し、日本語を学ぶ外国人(アメリカでは私たち日本人が外国人ですが、ここでは非日系という意味)に新たな読者になってもらうことが、将来先細りとなっていくことが予想される日本人読者マーケットを飛躍的に増やすための起爆剤になるのではないかと考えました。本紙は、今後みなさま在米邦人読者に加えて、日本文化や日本語に興味を持っている多くの外国人にも日本語読者になってもらい、リーダーシップ数を増やしてまいります。記事のテーマは、まずは日本文化紹介や習慣、ことわざなどを分かりやすい日本語で紹介してまいります。漢字にはすべて読みがなをつけて、グーグル翻訳機能などを使って言葉の意味を検索して学習できるようにしました。世界にどれだけ日本語を学んでいる人がいるのかは分かりませんが、本紙デジタル版を通して全世界の日本語学習者にも愛読していただけるような内容になればいいなと思っています。もちろん、ひらがなを覚えたばかりの日本人のお子さんたちの「日本語・日本文化」学習教材としても活用できるかもしれませんし、このコーナーの可能性は未知数です。先の見えないものに挑戦することで、あらたな地平が広がるものと信じます。今週号4面で早速スタートしてます。普通の日本人の方もぜひ一度ご覧ください。案外面白いかもしれませんよ。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)