【編集後記】
みなさん、こんにちは。ニューヨークで近年で初となる「ジャパンパレード」が5月14日(土)午後1時から3時30分までマンハッタンのセントラルパークウエストの81丁目から68丁目で開催されます。お神輿、太鼓、ダンス、武道、日本をテーマにファッションやミュージックなど伝統的文化のみならず、コンテンポラリーな日本の魅力を80余りの団体が行進する大規模なものになるそうで、日本からセーラームーンの5戦士が参加するなど、ニューヨーカーの注目を集めそうです。また、パレードと並行して行進の終点地区69丁目のセントラルパークウエストとコロンバス街の間で 、当初は予定になかったフードテントを含むジャパンストリートフェアも開催することになりました。今までジャパンデーだったのが今回はジャパンパレード。もともとは2年前の東京五輪を直前に控え盛大にパレードで日本ムードを盛り上げようとの計画でしたがパンデミックで2年棚上げ。でもまあ今年は今年で、1872年の岩倉具視使節団が米国を訪問してから150年、ニューヨークに日本領事館が設置されたり、日本にベースボールが紹介されたりした年から150年など日米関係の深化につながった理由がちゃんとあってお祭りムードはしっかり醸成されてるようです。冒頭「近年で初」と書いたのは、これだけ大規模なパレードがニューヨークで行われるのは、1860年6月18日以来、162年ぶりだからです。最初にNYでパレードをした日本人は、徳川幕府が日米修好通商条約の批准書交換のために米国ワシントンDCに派遣した万延元年遣米使節団の侍たち80人でした。異国の地から来た侍たちの上品で礼儀正しい立ち振る舞いに米国人たちは敬意を払いどの地に行っても大歓迎を受けたと当時の新聞は伝えています。マンハッタンのダウンタウンから14丁目のユニオンスクエアまでブロードウエーを行進したそうです。当時の様子は写真も交えて今週号の5面で詳報しています。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)