みなさん、こんにちは。 みなさん、こんにちは。「日本のデザイン、いいものがたくさんあるんですけど、アメリカの生活スタイルにフィットするサイズとか値段がマッチしていないことがとても多くて」というのはギャラリー91のデザイナー兼オーナーの海老原嘉子さん。年2回ジェイコブ・ジャビッツ・コンベンションセンターで行われるアクセント・オン・デザイン・ショウ「NY NOW」に35年間にわたり70回の出店を続けていて、これまで日本のデザイナーの作品をニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、クーパー・ヒューイット美術館、フィラデルフィア美術館、ブルックリン美術館、デンバー美術館、モントリオール美術館などに紹介し、300点以上が永久保存作品として収蔵されている。その実績が言わせる言葉だろう。
そんな海老原さんが自信を持って紹介するのが北海道旭川市に本社を置く家具メーカーのカンデハウス。今月19日から22日までニューヨークジェイコブジャビッツ・コンベンションセンターで開催された国際現代家具見本市(ICFF)に3年連続4回目の出展をした。今年4月のミラノ・デザイン・ウィークで発表した際にニューヨークタイムズ紙の記事に取り上げられて話題となった喜多俊之デザインの「NUPRI」を北米初展示し、赤と白のモダンなデザインは900社を越す出展ブースで一際目立った(本紙1面)。
カンデハウスは1984年に現地法人をサンフランシスコに設立、米国ではハーバード大学図書館やスタンフォード大学、アップル本社大会議室などにも机などを納品しているほか、西海岸では俳優のシルベスタ・スタローンや歌手アンディ・ウィリアムスなど著名人が愛用する現代家具の人気ブランド。同社の渡辺直行会長は「インターネットの時代が到来して消費者の購買方法が多様化し流通が複雑になってきてもいいものは売れる」と東海岸での販路開拓に意欲を見せた。家具に限らず日本食やラーメンも地方都市から対米進出が続く。世界が舞台となっている日本企業の活躍がうれしい。それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)それでは、みなさんよい週末を。(「週刊NY生活」発行人兼CEO三浦良一)