【編集後記】 みなさん、こんにちは。米疾病対策センター(CDC)と米食品医薬品局(FDA)は13日、米国内でジョンソン&ジョンソン製ワクチンを接種した6人に接種後2週間以内にまれな血栓を伴う障害を発生するケースが認められたことを受け、J&Jワクチンの使用を一時停止することを求めました。CDCのデータによるとこれまでに米国では700万人近くがJ&Jワクチンの接種を受けており、さらに約900万回分のワクチンが出荷済み。クオモNY州知事は同日に声明を出し、CDCとFDAの推奨に従いJ&Jワクチンの使用を州全体で直ちに一時停止することを発表しました。すでに入っているJ&Jの予約のうち州運営会場ではファイザーに代替し、市運営の会場に関してはファイザーとモデルナで代替えすることが決まっています。接種と血栓との因果関係を証明するにはしばらく時間を要するとの見方が強まっています。日本でも高齢者への接種が始まったようですが、八王子市では、予約に現れなかった人の2人分のワクチンを廃棄してしまったことが「もったいない」と問題になっています。河野ワクチン担当大臣は、無駄にしないよう、接種方法に制約はないので、どんどん打って欲しいとのコメントを出しました。現場が想定外の事態に判断できなかったということだと思いますが、そういう失敗を他山の石として対応準備する自治体も出てきて、まあこれは前例のない試行錯誤しながらの前進なんだと思います。ニューヨークは6月で500万市民へのワクチン接種完了見通しで、現在16歳以上が接種可能で、75歳以上は予約なしの24時間摂取対応になっています。私も今週、2回目のファイザーのワクチンを五番街の薬局で接種してきました。米国でワクチンを製造しているためか、潤沢に弾はあるようで、ワクチン接種へのハードルは日本よりもはるかに低いと感じました。バイデン大統領が言っている「shot in the arm, money in the pocket」(腕に注射、ポケットにマネー)は実に有言実行で、この分では独立記念日の7月4日のコロナ解放宣言、2400人の米兵が死亡したアフガン戦争からの9月11日の全面撤退も達成できそうです。それでは、みなさん、よい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)