【編集後記】
みなさん、こんにちは。ニューヨークでも日本国内の有数ホテルや旅館並みの料亭クオリティーの水産物が入荷しつつあります。東京都は1月29日、ジャパン・ソサエティーで、キンメダイ、ハマダイなどの水産物の魅力を米国に発信するイベントを開催しました。当日はレストラン関係者ら100人余りが参加して、お寿司などを試食しました(本紙3面に記事)。東京都の髙橋慎一産業労働局農林水産部長は「大都会のイメージのある東京都ですが、その一方で、伊豆諸島や小笠原諸島など海流の影響で我が国有数の漁場が形成されています。鮮度の保持と味の質を維持するため、活〆の処理も一部施し、皆さんに十分満足していただけると確信しております」と自信いっぱいにスピーチしていました。ニューヨーク総領事の森美樹夫大使によるとNY州には日本食レストランが1936軒もあって、ミシュランガイドで星をとっている全71軒のうち約4分の1の18軒が日本食だそうです。東京漁業協同組合連合会の山口定治参事は「日本の領海の4割は東京の海。現在は米国西海岸からNYに陸送ですが、年内には羽田からNY直送を目指したい」と話していました。当日、デモンストレーションしたシェフの一人、レストランWOKUNIの総料理長、吉澤邦明さんは「うちは自前で月に2回空輸していますが、東京魚連がJFKに直送すれば魚がNYに届く回数が増えて、美味しい魚をNYの人が食べる機会が増えますね」と話していました。すでにNYの大手米国系スーパーのWegmansが、イーストビレッジの店舗に、東京の「魚力」が豊洲で仕入れた日本全国の新鮮な魚を毎週2回NYに空輸で直送しています。店の人の話によると、毎週月曜と木曜に魚がJFKに到着し、通関後、翌朝には店に配達され、昼から魚職人たちがバンバンと解体、切り身に分けて午後3時過ぎには店頭に日本全国の老舗料亭で出される品質の本マグロ、トロがずらりと並びます。ですので、同店での魚のお買いものは「火曜日と金曜日の午後」がベストですよ。楽しんでください。それでは、みなさんよい週末を。(週刊NY生活発行人兼CEO、三浦良一)