オーダーメイドで
秋にNY常設拠点
鎌倉シャツの愛称で親しまれているメーカーズシャツ鎌倉が、ニューヨークでのテーラーメイドのシャツ販売を本格化させ、今秋にもマンハッタン内に拠点を再び構えることになった。同社の貞末奈名子社長が明らかにした。同社は対米進出8年で、世界の一流ブランドと肩を並べるまでに成長した成功例として注目されたが、パンデミック最中の2020年9月に撤退した。しかしその後も元従業員の「純子さん」が「アメリカでの鎌倉シャツの灯火を消したくない」とオンライン販売とパンデミック後も月に3回、マンハッタンのレンタルオフィススペースを1日借りて、対面でトランクショー販売を継続してきた。3年目にして年間売り上げが5000万円に達したことから、再度アメリカ進出を決定した。値段は1枚150ドルから。採寸、販売当日の11日には、午前9時から午後5時まで30分毎に予約が満杯。一人平均で1、2着から3着をオーダーするという。注文から約3週間で自分のサイズに合ったシャツが届く。襟はワイドカラーからトラッドなボタンダウン、生地もオックスフォードなど様々な見本から選ぶことができる。貞末社長は「撤退後もアメリカのファンの皆様に支えられて、応援していただいていることを嬉しく思います。初年度は1億円の売り上げを目指したい」と話している。詳細はhttps://kamakurashirts.com/pages/mtm-about
(写真) レンタルオフィスの「採寸ルーム」で米人顧客に応対する貞末社長(右)と常駐社員の純子さん(中央)。